そろそろまとめに入りたいと思います。
株は思惑で買って現実で売る、特に新興株はまさにこの言葉通りですね。
新興株で決算を持ち越せるような銘柄は、ほとんどないのではないでしょうか?
思惑相場から実際に業績が伴って買われる業績相場へ移行できるのは、ほんの一握りです。
ミクシィがその典型ですが、新興銘柄の9割は実はPERやPBRで超割高ばかりです。
しかし、だからといって一部上場を買う気にはなれません。
値が動かないからです。
長期で投資ならそれも良いと思いますが、デイには不向きです。
なにしろド短期ですから、買ってから10分も動かないと耐えきれず売ってしまう性分です。
そんな自分にとっては、新興銘柄はドンピシャリなのです。
ニュースや話題、企業からのIRで暴騰し、次の日には全く違うジャンルが物色される。
これが凄く面白くてたまりません。
日々掲示板や2chなどで情報収集し、ニュースに耳を研ぎ澄ませ、後は朝の板気配で最終的に購入する銘柄を決まる。
これがデイの醍醐味で、長期だとこのような日々の情報集めを楽しむ事ができません。
毎日掲示板や2chを見ていると、どうしてもほしい銘柄がいくつも出てきます。
長期で資金に余裕がないと、こういった時に急騰銘柄を買う事ができません。
保有株を一度売って買うという事もできますが、長期保有者はなかなか売る事ができないんですね。
売った瞬間爆上げしたらどうしようみたいな心理が常にあるんです。
一瞬たりとも彼らは売りません。
どちらが良いかわかりませんが、私は臨機応変に動ける体制がベストだと思っています。
ただし、このサイトでも書きましたが、少し動意づいたからといって、すぐに飛びつくと高値掴みでエライことになります。
板とチャートを見ながら、高値掴みだけはしないよう注意して下さい。
私がよくやる戦法として、逆指値買いをよく使います。
市場価格がいくら以上なら買うという買い方です。
例えば、現在株価が495円として、500円に大きなフタがあったとします。
普通なら押し戻されるような大きな売り注文です。
これを一瞬のうちに呑みこんでしまう場合があり、この大人買いが確認できたら迷わず買いです。
フタが取れた事、大人買いが入った事で一気に買い圧力が増す事が多いです。
それともう一つ、大口が巨大なフタを呑みこんだという事は、それ以上に上げてくる可能性が高いわけで、これも買い根拠の一つです。
実戦でもそのまま提灯つけて、一気に上昇する事が多いです。
逆指値は暴落時にそなえての売り注文で利用する人が多いかと思いますが、このように大きなフタを呑みこんだ時や、チャートが5分足でゴールデンクロスしそうな時に「買い」で入る使い方も有効です。
●増担解除について
会社からのIRやニュース等によって、急激に暴騰した銘柄は信用取引規制がかけられ、株価が下落する局面がよくあります。
しかし、増担規制は解除されると再び過熱する事がよくあります。
特に人気銘柄は解除カウント4(5日連続で25日移動平均線との乖離率が115%以内である事等が解除条件)あたりから株価コントロールがはじまります。
コントロールする大口が買い方なのか、売り方なのかによって解除の成功・失敗の可能性が大きく左右されますが、解除ラインの攻防になるとどちらにしても熱いです。
買い方がコントロールであれば規制解除するでしょうし、売り方がコントロールの場合は解除ラインを超えてくるはずです。
いずれにしても現在の株価が解除ラインより下であれば、利益を出せる可能性が高いのです。
注意しなければいけないのは、解除ラインを超えるか維持するかで、翌日の株価が大きく左右される点です。
解除失敗なら翌日は失望売りで大きく下落する事が多く、逆に解除成功なら翌日はストップ高すら期待できます。
平成26年9月10日の3652ディジタルメディアプロフェッショナルの例を見てみましょう。
この日はカウント5、今日の引けが5,050円以下なら解除成功、5,060円以上だと解除失敗になるという局面です。
一時5,250円ほどまで上げ、解除は難しいかと思われましたが、引け際にかけて急落、5,060円まできました。
しかし、あと10円届かず解除失敗。
翌日は安値4,405円をつけるなど、大暴落となりました。
もし解除成功ならストップ高もありえただけに、天国と地獄の差です。
ここで問題となるのが、解除銘柄は引けに近づくにつれ、解除ラインギリギリの攻防になる事が多く、最終的にどうするかが物凄く迷うのです。
例えば、上の例でいうと解除ラインが5,050円なので、「引け買い指値で5,050円」に設定するか、それとも「引け売り指値5,060円」に設定するのかで大きく運命が変わります。
この日は結局5,060円で解除失敗でしたが、「引け売り指値5,060円」を選択した人たちはほとんどが売れず、翌日の大幅なGDを喰らう事になりました。
この時、「5,050円の引け買い」なら助かったわけです。
確かに解除成功で「買えないリスク」もありますが、実は「引け売り」よりも「引け買い」の方が有利だと思うのです。
なぜかというと、解除失敗ラインでわざわざ買いを入れる人はよほど無知な人しかしませんが、解除失敗を恐れてスレスレセーフで売る人は結構います。
実際、前日のカウント4の解除ラインが4,915円だったのですが、私は「引け4,915円買い」を入れていました。
この日の引け値はギリギリセーフの4,915円!!
400株が買えていたのです。
翌日、解除ラインを超えたので、5,100円で利確しました。
「引け買い」の注意点は、証券会社によって違いはあるものの、早い者勝ちが基本的に多いです。
したがって、前場終了と同時に「引け指値買い」を入れれば、買える可能性が高いのです。
前場中に入れてしまうと、前場終了時で購入されてしまうので、必ず前場終了後に入れる事が重要です。
特に差金で「売れない」場合は、要注意です。
株をはじめてまだ僅かな期間の青二才の解説でしたが、いかがでしたでしょうか?
それでは、楽しいトレードライフでお過ごし下さい!!